現代催眠の利点

催眠に誘導する方法には、心に暗示文を受け入れさせて誘導する「伝統的催眠法」と、暗示文を使用することなく誘導する「現代催眠」の2つの方法があります。
暗示文を無条件に無防備に受け入れることは難しく、伝統的催眠法で催眠状態になれる人は、全体の25%程度だと言われています。
一方、現代催眠は、訓練次第で多くの人が催眠状態になれることができます。現代催眠にも多くの方法があり、一般的に行われているのが、呼吸を利用した方法と、「自律訓練法」と呼ばれるものです。
どちらも、自分の手で自らを催眠状態に導く「自己催眠」に利用するのに適していて、優れたリラックス効果もあります。習得するのに時間はかかりますが、マスターすれば、ストレスコントロールが可能になり、ストレスが原因で起こる様々な問題を解決するのに有効です。
自律訓練法で自己催眠
ドイツの精神科医であるシュルツによって提唱された、現代催眠のひとつ「自律訓練法」を実際に行ってみましょう。
心と体を緊張から開放し、身体の回復をつかさどる副交感神経のバランスを整えることができます。
自律訓練法は、6つの簡単な項目から成り立っていて、その一つひとつをマスターしていくことで習得します。
ひとつの項目をマスターするのに1週間〜2週間と、時間はかかりますが、全ての項目をマスターすると、体が楽になり、宙を浮いているような感覚と、顕在意識と潜在意識に境界のない状態を経験することができます。6つの項目とは、
- 手や足が重たい、
- 手や足が温かい、
- 呼吸がとても楽だ、
- 心臓が静かに打っている、
- お腹のあたりがとても温かい、
- 額がとても涼しい、
というもので、これを繰り返し、実際に自分の体がそのように感じるまで続けます。
あまり長時間行うことは避け、1日に10〜30分を目安に、できるだけ毎日続けましょう。
呼吸法で自己催眠
呼吸を利用した自己催眠をマスターすれば、電車の中やスピーチの前など、どんな場所やシチュエーションでも、簡単にストレスをコントロールすることが出来るようになります。
まずは準備として、数回深呼吸を行いましょう。次に呼吸に意識を集中し、息を吐くたびに、自分の中にある不要なものが、体の外に出ていくことをイメージしましょう。
いらないものが全部出たと感じたら、今度は息を吸うたびに、温かいエネルギーが体の中に入ってくることを想像します。
あなたの心や体の傷ついたところが、エネルギーによって癒されたと感じたら、願い事がかなったときの自分をイメージします。成功のイメージをもとに、前もって作成しておいた暗示文を唱えるのも効果があるでしょう。
最後に3まで数えて、催眠を解きます。これをできるだけ毎日続け、最低でも3ヶ月は行いましょう。また、暗示文を使用する場合は、21日間は全く同じものを使うように注意しましょう。
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